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2008年12月の定期公演から、名誉音楽監督シャルル・デュトワの指揮でストラヴィンスキーのオペラ・オラトリオ「エディプス王」をおおくりします。 ソフォクレスの悲劇に基づいてジャン・コクトーが台本を書いた「エディプス王」。筋書きを述べる語り手、そしてラテン語で歌う歌手、合唱を要するストラヴィンスキーの大作です。 今回語り手を務めるのは日本を代表する俳優のひとり、平幹二郎。平さんはこれまでに舞台で 数々のギリシャ悲劇を演じていて、「オイディプス王」では蜷川幸雄演出(1986年築地本願寺)、ご自身による演出(2004年紀伊国屋サザンシアター)で主役を演じています。 ストラヴィンスキー版「エディプス王」への意気込みを平幹二郎さんにインタビュー。注目の「エディプス王」をご紹介します。 オペラ・オラトリオ「エディプス王」から [演奏会形式] 作曲 ; ストラヴィンスキー 台本 : ジャン・コクトー ラテン語訳: ジャン・ダニエルウ エディプス王 : ポール・グローヴズ ヨカスタ : ペトラ・ラング クレオン/伝令(二役): ロベルト・ギェルラフ ティレシアス :デーヴィッド・ウイルソン・ジョンソン 羊飼い : 大槻孝志 語り手 : 平幹二郎 合唱 : 東京混声合唱団 管弦楽: NHK交響楽団 指揮 :シャルル・デュトワ [収録: 2008年12月6日, NHKホール] ー司会ー 池辺晋一郎 (作曲家) 岩槻里子 (アナウンサー) 「オイディプス王」(エディプス王)は古代ギリシャ三大悲劇詩人の一人であるソボクレスが、紀元前427年ごろに書いた戯曲。ギリシャ悲劇の最高傑作として、最も擧げられることが多い作品とされる。テーバイの王エディプスの物語を題材とする。 テーバイの王エディプスは国に災いをもたらした先王殺人の犯人を追求するが、それが実は自分であり、更に産みの母と交わって子を儲けていたことを知るに至って自ら目を潰し、王位を退くまでを描く。 男子が父親を殺害し、母と性的関係を持つというエディプス王の悲劇は、フロイトが提唱したエディプス・コンプレックスの語源にもなっている。 エディプスコンプレックスは、フロイトの創始した精神分析における自我発達の中心概念である。男児の自我発達の場合、このコンプレックスが働くとする。 エディプスコンプレックスとは母親を確保しようと強い感情を抱き、父親に対して強い対抗心を抱く心理状態のことをいう。これに関する理論はフロイトが提唱したものであり、その主張はフロイトは次のように語っている。 自我発達の途中の段階において男児の自我は、もっとも身じかな存在である母親を自己のものにしようとする欲望を抱く。同時に、その母親が受け入れている父親の存在に気づき、自己を父親に同一化させる。しかし、自我の発達が更に進展すると、男児の自我は、母親の所有において、父親は競争相手あるいは敵であるという認識を抱く。このようにして、父親と同一化した自我と、父親を敵視する自我の二つの位相が生まれ、自我は葛藤に直面する。 実際の現代社会においても、何やら通じる事件が起きていることに気づく次第です。 |
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